生まれたての赤ちゃんのお口の中には虫歯菌はいません。
ではどうして人は虫歯になるのでしょう?
実は、虫歯は感染症の一つ。生後6~36ヶ月くらいの間に、感染によってお口の中に虫歯菌が棲み付くことから、人は虫歯になってしまいます。一番身近なお母様から移る「母子感染」がもっとも多く、虫歯の多いお母様のお子様は虫歯が多く、虫歯の少ないお母様のお子様は虫歯が少ない傾向にあるというデータもあるほどです。
赤ちゃんに虫歯菌をうつさないためには、お母様だけでなく、お父様や、おじい様、おばあ様も気を付けなければなりません。食事のときにご自分の箸で食べさせてあげたり、ほかのご家族の箸が付いた大皿料理を食べさせることでも虫歯菌は感染します。離乳食がはじまったら、同じ箸、同じコップを使い回さない、赤ちゃんには赤ちゃん専用の食器を用意するなど、まずは身近な方が注意して、お子様への感染のリスクを減らしていきましょう。
また、子育て中のお母様は何かと忙しいかと思いますが、親子が安心してふれ合えるよう、虫歯があったらきちんと治療をして、口腔内環境の衛生を常に維持しておくことも大切です。
たとえ親御さんが、今は虫歯がないとしても、この先ずっと安心していられる保証はありません。特に初期段階の虫歯は自覚症状がほとんどないため、知らぬ間に虫歯になっているということもあります。いつまでも虫歯のない良好なお口のコンディションを保つためにも、定期検診を受けてお口のメインテナンスを行いましょう。できることなら赤ちゃんが生まれてからではなく、生まれてくる前から定期検診を受け、常に口腔内の虫歯菌が少ない状態にしておきましょう。
妊婦さんになるとホルモンのバランスが変わり、お口の中にも変化が見られます。ついついブラッシングがおろそかになってしまうので、虫歯や歯周病にはくれぐれも注意しましょう。それでも妊娠中にお口に異変を感じたときには、すぐにソフト歯科へご相談ください。お腹の赤ちゃんに配慮し、適切な処置をさせていただきます。
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