きちんとブラッシングさせていたはずなのに、子供が虫歯になってしまった……という方は、意外に多いものです。歯と歯の隙間や歯と歯ぐきの間などは歯ブラシがすみずみまで行き届かないことがあり、歯の形や向きをしっかりと把握し歯ブラシの当て方や力加減を考慮してブラッシングしないと、磨き残しができてしまうことがあり、それが虫歯の原因になってしまうのです。
ブラッシングは、お子様の歯を虫歯から守るためのもっとも基本的な予防法。ここでは、虫歯予防に効果的な正しいブラッシング法についてご紹介します。お子様と一緒に正しいブラッシング法を身に付けてお口の衛生状態を維持しましょう。
せっかく丁寧にブラッシングしても、毛先の広がった歯ブラシを使っていては十分なブラッシング効果は得られません。歯ブラシは毛先が広がってきたら交換の目安。1~2ヶ月で交換するのが理想的です。
フッ素には虫歯を抑制する効果や歯の再石灰化を促す効果があるため、最近の歯磨き粉のほとんどにはフッ素が含まれています。歯磨き粉の裏の成分表示に「NaF」や「MFP」と書いてあれば、高濃度のフッ素を配合していることになります。また、泡立ちの少ない歯磨き粉を使えば、途中で吐き出す回数が少なくなり、長くブラッシングしやすくなりますので、フッ素を歯に取り込みやすくなります。
歯を拭いたり、ゆすいだりするだけでもサポートしてあげましょう
歯ブラシを使うのを嫌がってしまう赤ちゃんの場合は、ガーゼで歯を拭いてあげてください。うがいができるお子様であれば、うがいだけでもきちんとするようにしましょう。それだけでも予防効果が期待できます。
やさしい力で小刻みにブラッシングを
ブラッシング時にあまり力を入れ過ぎると、歯や歯ぐきを傷付けてしまいます。できるだけ弱い力で小刻みに磨きましょう。歯ブラシをペンと同じように持つと、余計な力が入りにくくなり、やさしく歯を磨けます。
一番奥の歯のブラッシングは念入りに
お口の中でもっとも磨き残しができやすい場所の一つが、奥歯の奥の側面。歯ブラシが当たりにくい場所なのでプラークがたまったままになっていることがよくあります。歯ブラシの背で頬の内側を引っ張りながら磨くと一番奥の歯も磨きやすくなります。
親御さんが仕上げ磨きをしてあげましょう
一人でブラッシングできるようになっても、お子様が自分一人で完璧にブラッシングするというのは不可能です。10歳くらいまでは、お父様・お母様がきちんと仕上げ磨きをしてあげてください。
ブラッシング後のうがいは軽くてOK
フッ素入り歯磨き粉を使ってブラッシングした場合は、うがいは軽くしましょう。あまりしっかりお口をゆすいでしまうとフッ素が定着しにくくなるため、お水で数回、やさしくゆすぐだけで十分です。