咬み合わせが乱れていると見た目が悪くなるばかりか、以下のように全身の健康に悪影響が及ぶことがあります。お子様の咬み合わせが気になりだしたら、お早めにご相談ください。
虫歯や歯周病にかかりやすくなる
ブラッシングがしにくくなり磨き残しが増え、プラークがたまります。その結果、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。
顎関節症の原因になる
バランスを取ろうとして無意識に顎をずらして咬むようになるため、顎が曲がったまま成長し、顎の関節が開きにくくなったり、顎に痛みが出たりする顎関節症の症状があらわれます。
発音が悪くなる
発音するときに空気が漏れたり、舌がうまく回らなかったりして、きれいな発音ができなくなることがあります。
消化が悪くなる
十分に咬むことができなくなるため、食べたものがきちんと消化されず、胃腸に負担がかかります。
けがをしやすくなる
出っ歯や受け口の場合、歯が飛び出ていることにより、ぶつけたり転んだりして口元を傷付けてしまうケースが多くなります。
特定の歯に負担がかかる
特定の歯だけに力がかかる状態にあると、知らず知らずのうちに負担がかかり、特定の歯がグラついてくることがあります。
ストレスにつながる
咬み合わせのバランスが崩れると、咬む刺激が均等に伝わらないため顎に伝わる力のバランスが狂います。それが脳の発育を妨げ、継続的なストレスに。また、ストレスは、「集中力の低下」を引き起こす可能性があり、お子様の健全な発育に支障が出ることが考えられます。集中力が欠けて勉強やスポーツも思うような結果が残せなくなることが懸念されるのです。
コンプレックスになる
自分の容姿に対してコンプレックスを持ち、人とのコミュニケーションを避けるようになったり、消極的な性格になったりしまうこともあります。
咬み合わせのずれは、生まれつきのものだけでなく、日常の何気ない癖が引き金となっている場合があります。ここでは咬み合わせのずれを引き起こしやすい、お子様のよくある癖をご紹介します。
指しゃぶり | 頻繁に指しゃぶりをしていると、前歯に継続的な弱い力がかかり、「出っ歯」や「開咬(奥歯が咬み合っていても、上下の前歯だけが咬み合わない状態)」になりやすくなります。 |
頬杖 | 頬杖をつくと、頭の重みがすべて顎にかかり、咬み合わせが横にずれていきます。 |
口呼吸 | 本来鼻ですべき呼吸が口で行われると、舌が正しい位置に収まらず、唇の力が歯にかからないので「開咬」などになりやすくなります。 |
爪を咬む | 爪は硬いものなので、咬み続けると歯や歯ぐきに負担がかかり、やがて咬み合わせもずれていきます。 |
タオルを咬む | 継続的にタオルなどを咬み続けていると、「出っ歯」になりやすくなります。 |
丸飲み | よく咬まずに食べものを丸飲みしていると、顎の正常な発育が阻害され、咬み合わせが悪くなります。 |
歯ぎしり | 歯ぎしりをすると、こすれる歯と歯が摩耗するだけでなく、顎関節に負担がかかり、咬み合わせがずれていきます。 |
舌を出す癖 | 舌を出す癖があると、「出っ歯」になったり、「開咬」になったりしやすくなります。 |
もしお子様にこのような癖がある場合、今は症状に気が付かなくても、今後咬み合わせに悪影響が及ぶ恐れがあります。当院では、場合によっては矯正歯科専門の医院をご紹介することもできますので、気になることがあれば、ソフト歯科へご相談ください。