食は歯の健康に大切なもの。おいしい食事を楽しんでいますか?

お子様の歯は強くて丈夫な歯が形成される成長段階にありますので、栄養バランスのよい食事を摂ることが大切。しかし、お子様が小食であったり、好き嫌いが多かったりしてお悩みの親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか?

そういったときには、以下のような工夫をしてみてはいかがでしょうか?

  • お子様と一緒にメニューを決めて買い物をする
  • お子様と一緒に食事の支度をする
  • 家族揃って楽しく食事をする

最後の項目は大人にもいえることですが、同じ食事をするにしても、食卓の雰囲気が楽しいだけでも、食はすすむものです。最近では核家族が多いことなどが原因で、家族全員が揃って食事をする機会が減っているといわれています。楽しい食事ができるよう、家族で食卓を囲む機会を増やせるよう、心掛けてみてはいかがでしょうか。

1日は朝食からはじまります

食事の中でももっとも重要だといわれているのが「朝食」。忙しい日本人は、朝食を摂らないという方も多く、最近では「朝食抜きで学校に行く」という小学生もが増えているそうです。ある調査によると、朝食習慣のある子とない子では、学校のテストの成績に差が出ており、物事に対する意欲やマナー、将来への希望、普段の生活における満足度などに違いがあることもわかっています。また、朝食を抜きにすると「やる気がなく仕事や勉強がはかどらない」「便秘がちになる」「肥満体質になる」「生活のリズムが崩れる」など、さまざまなデメリットがあるといわれています。朝食は、“その日1日を元気に過ごすために大切なエネルギー源”であるとともに、お子様の将来の健康をつくる大切なものです。毎朝きちんと食べるようにしましょう。

炭水化物+αを心掛けましょう

朝食で菓子パンやドーナツだけを食べるという子供が多いといわれていますが、炭水化物だけに偏った食事はおすすめできません。おかず抜きの朝食しか摂っていない子供たちを対象にした調査では、記憶力や作業力、空間認知力などに欠けるという傾向があるとされているからです。何も忙しい朝の時間に豪華な食事をつくる必要はありません。前日の残りものを活用したり、野菜の多い漬けものやスープ類を用意したりするなど、簡単にできる朝食の工夫をしてみましょう。

お子様の「おやつ」の役割とは?

「食事をきちんと摂っていればおやつは与えなくてもいいのでは?」と思っていらっしゃる親御さんも多いかと思います。しかし、小さなお子様が1度の食事で摂取できるのはほんのわずかな分量。食事だけで1日に必要な栄養を摂取することはできないのです。

成長を助ける栄養源という意味で、食事と食事の間の「間食」、つまり「おやつ」は必要と考えていいでしょう。もちろん食事に響くほどお腹いっぱいにおやつを与えてはいけません。

おやつ選びはこんなことに気を付けてください

お子様の栄養面やお口の健康を考えると、イモ類や野菜、フルーツを中心としたおやつがおすすめです。飴やガムを与えるときは、キシリトール配合のものがいいでしょう。そして、以下の注意を守りましょう。

  • 就寝前の間食は避けましょう
  • 柔らかいものや砂糖の多いものは極力控えましょう
  • おやつは時間帯を決め、夕食後は与えないようにしましょう

上手なおやつ選びのコツ

上手なおやつ選びのコツ

おやつ選びで特に大切なのは、質と量。栄養面を考えることはもちろん、なるべく野菜やフルーツを採り入れた手づくりのものを適量与えることをおすすめします。

上手なおやつ選びのコツ

たとえば……

  • フルーツをそのまま凍らせてシャーベットにする
  • 蒸かしたじゃが芋や、さつま芋にバターをのせる
  • 砂糖の代わりにメープルシロップや蜂蜜を使う(1歳未満のお子様に蜂蜜の使用は不可)
  • 牛乳だけではなく、ココアにしたりいちごミルクにしたりする
  • 市販のパイシートを使ってアップルパイをつくる
  • いちごやブルーベリーを使ってジャムをつくる(砂糖と一緒に電子レンジで加熱するだけ)
  • 野菜チップスを揚げる など

手づくりのおやつといっても、このように簡単なものでかまわないのです。「お菓子づくりは苦手」という方でも、難しく考える必要はありません。一つの食材にひと工夫を加えるだけで手づくりの味になるのです。ぜひお試しください。

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