このサイトをご覧のお父様やお母様は、普段歯医者さんをどのように利用していますか? 「虫歯や歯周病になってはじめて歯医者さんを利用する」という方がほとんどなのではないでしょうか? もちろん病気に気付いたら、早い段階で治療をしておくことが大切。しかし、もっと大切なのは予防をして歯の病気にならないことなのです。
歯科先進国といわれるスウェーデンでは、国民の大半が予防歯科への関心をもち、積極的に定期検診を受診しているそうです。その結果、老後も自分の歯を維持している人が驚くほど多いのだといいます。
それに比べると日本ではまだまだ予防意識が低く、多くの方が定期検診の受診に消極的。そもそも歯が痛くなければ歯医者さんへ行く必要はないと思っている方が多いようです。しかし、定期検診を受けているのと、受けていないのでは歯の寿命に大きな差が出ていることはデータからも明らか。だからこそ、私たち歯医者さんの立場としては、皆様に予防の大切さをお伝えしていかなくてはならないと考えているのです。
お子様だけではどうしてもブラッシングがゆき届かない部分があり、不十分になってしまいますので、親御さんがしっかりと補ってあげてください。また、日々のブラッシングだけでなく、定期検診も併せて採り入れることをおすすめします。小さなお子様は自分から「歯医者さんに行きたい」とはいわないため、親御さんがしっかりと協力してお子様の大切な歯を守っていきましょう。
お父様、お母様がお子様にしてあげるべきこと――それは、お口の中を清潔に保つことだけではなく、きちんと「食」にも気を配ってあげること。お子様の成長に欠かせない栄養バランスのとれた食事と、虫歯になりにくいおやつの与え方を考えることも親御さんの大切な役目なのです。
- 1歳~1歳半くらいの離乳食に慣れてきたお子様には、イモ類やリンゴなどをおやつにするといいでしょう。こういった咬み応えのあるものは顎の発育に役立ちます。
- リンゴのような水分と繊維質の多い果物には歯の表面に付いた食べかすをこすり取ってくれる作用があるため、ビスケットなど甘いお菓子をおやつにするよりお口の中が汚れにくくなります。
- 甘いお菓子などをおやつにするときは、緑茶や麦茶を一緒に飲ませるようにしましょう。
- おやつは時間や量をきちんと決めましょう。夕食が食べられなくなってしまうので、お腹一杯食べさせてはいけません。そして、昼夜の間でも夜寄りでない時間に与えることが望ましいでしょう。